ヒラタのフリしたコクワ

コクワとヒラタ。オスはまあ分かりますよね。ではメスは?

 

まだ今みたいにネットも発達していないあの頃、図鑑を頼りに見分けるしか無かったあの時代。

 

どこがどうってより感覚で見分けていたのですが、

初めて判断をミスったのがこいつ

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縮こまってしまって脚は見えませんが、よっしゃああ!ヒラタメスきたーーー!!と喜んで持ち帰って、後で冷静になって見返したらどう見てもコクワでした。

 

私がヒラタだと判断する基準は

艶黒で光沢があって脚が太ければヒラタ。

グレーっぽい艶消しで脚が細ければコクワ。

 

でもね、こいつを採集したのは今年の6月の下旬。

全然ヒラタが取れなくて焦っていて、真夜中、ライトに反射するこいつに出会う。

脚も心なしか太く見える。

ペットボトルの口の直径よりも小さいサイズでしたが、そのサイズのヒラタも全然いるし、何よりこの光沢はヒラタやろと。

そもそも例年コクワ3にヒラタ1ぐらいの割合やねんからそろそろ確率論的にヒラタでないとおかしいやろと。

そういう状況もあってのこの誤判。

 

というか年々コクワのなりすましが巧妙になってきていませんか?(笑)

今年以前に最後に採集行ったの2年前ですが、その時もペットボトルの蓋の直径より小さかったけど1発でヒラタと見抜けましたよ。勿論正解してるから今我が家にその子供の本土ヒラタがいるわけで。

まあ何を言っても一度はヒラタと判断してしまった以上、この基準で見分けてもダメですがね。

 

コクワでも光を当てたら反射する程度に艶はある(主に前胸背板)し、

羽の筋はコクワにもヒラタにもあるし、

グレーか黒かなんてその場の明るさで見え方変わるし、

脚の太い細いなんて両者を見比べて相対的な「太い」「細い」なのであって、どっちか片方だけを見て絶対的に判断するのは無謀。そもそもフ節に比べれば腿節は太いのだから、そういう意味で脚は太くも見えるし細くも見える。

 

ということでもっと確実な見分け方をネットで探したら

「腿節が広がるのがヒラタ、直線的なのがコクワ」

確かにこれなら脚が太い細いなんて言う明確な基準のないものよりは確か。

 

でもね、この基準でも今度はヒラタのメスをコクワとかなり迷ったんです。

続きは次回。