採集の最終回

突然ですが今期の採集を打ち切ります。

手段が目的化しつつありましたがあくまで手段。

そりゃ出現率の低い場所でエンカウントしたらそのチャンスをなんとしても活かしたくはなりますが、、、

ラインを増やすより今いる子の育成に力を注ぐべきとの判断です。

今の産卵組が坊主なら別ですが、産んでいた場合これ以上抱えるとスペース的にも金銭的にも厳しいので。😥

それに今から採集して産卵させても即産んでくれない限りは常温なので時期的に大型狙いは難しいですからね。

なので今いる分で今期はラストのつもりです。

 

 

ということで最終の採集回(笑)です。

まずはスポットG。

最後の採集の成果は、、、

f:id:mitamitsutoshi:20230805235423j:image

結局最後までオスは発見出来ず。🥺

最後の日は生きてるコクワすら発見出来ませんでした。で、見つかったのがこのやたらデカいコクワの頭部×2。

どちらも下手したら50mm超えてそうやけど外国産の死骸?

でもコクワにそのままのフォルムの外国産っていたっけ。

ならほんまにデカいコクワが居たのか。

コクワは繁殖しようとは思えませんがもし50超えてるなら持ち帰りたかった。

 

 

そしてスポットH。

ここでまさかの確変があったので最終を打ち切るという判断に至ったわけです。

開拓の最初の頃に「ここ一応捲れにはなってるな」とは思っていましたが、その捲れも非常に小さく、樹液自体も全然出てないポイント。

 

それまでもたまーにカブトが付くぐらいで、基本ゴキブリか蟻か

f:id:mitamitsutoshi:20230806001613j:image

名前分からんけどどこに行っても毎回必ず出会うこいつ↑

しかおらず、コクワどころか昼間にスズメバチやカナブンが付いてるのすら見たことがなかったです。

 

そんなわけでここスポットHでの主力ポイントはここから約50m離れた別の木(ヒラタのオス2匹のエンカウント実績とゴキブリ顔面直撃ポイント)であり、まさかいないだろう、そもそも中に空間がないだろう、どうせ居ても上の画像のゴミムシだろう。そう思って見たら、、、

 

!!!!!

脚でわかる。確実に上の画像のあいつじゃなくクワガタ。

しかも2匹いるので恐らくペア。でもこの場所でのクワガタエンカウント実績からして十中八九コクワ。

いや、コクワにしては艶がある。

そしてライトで照らしながらチラッと見えた顎でヒラタ確定して大興奮。

マメピカやけど確実にヒラタ。しかも探し求めたメス付き。

f:id:mitamitsutoshi:20230806000259j:image

片手でiPhoneのライトで照らして、片手でもう一個のiPhoneで撮影。流石に捲れの中を綺麗に映すのは不可能でした。

まさかこの見た目の隙間に潜んでるとは。

 

40mm以上だと入れないほど狭い捲れ。

住宅街のヒラタにマメが多いのはこういう環境に対する適応の結果とも思えますね。

隠れる場所自体は他の木にもありますが、樹液が出ていませんので。

ここは捲れの内側にも樹液が出ていて、隠れながら食をクリアできる非常に住みやすそうな環境でした。

 

さて、戦いの始まりです。

洞じゃないので奥は深くない。むしろ浅い。問題は捲れ自体が小さいことで、ピンセットが入りにくいこと。

それと夜かつ捲れの中なので明かりがないと全く見えない。

片手で的確にiPhoneのライトを当ててもう片手でピンセットの先っぽ部分で掻き出す。

この体制が辛く、持ち変えても今度は中が映らない。

決まった体制でしか中の様子が分からないので、休憩しながらの長期戦。

 

オスは5分ぐらいでなんとか取り出せましたが、メインターゲットのメスがピッタリ窪みにハマり込んでしまっている。

強く引っ掻くと傷をつけてしまうし、かと言って放置しても絶対出て来ない。

羽と胸の間にピンセットの先を引っ掛けて、強くやると首チョンパになるのでそーーっと窪みから出るように上部に誘導する。

少しでも上に移動して来たらすぐに尻側にピンセットを差し込んで窪みに戻るのを阻止。

まではいいのですがピンセットが1本しかなくここから出す方法がない(笑)

尻側をクイっと捻ってもやっぱり引っ掛かって首チョンパになってしまう。

では今度は頭側から掻き出そうと一旦抜くとまた窪みに戻ってしまい振り出し(笑)

 

懐かしいですね。何年振りでしょう、こういう長期戦。

昔に何度も経験してるはずなのですが。

また同じことを休み休み繰り返して、やっと窪みから出したら、今度はその状態でメスに光を当ててみる。

すると光から逃れようと動いて掻き出せる隙間が空いたので、窪みに戻られないようにその隙に一気に掻き出す。

f:id:mitamitsutoshi:20230806010252j:image

ピンボケですが何とかペアゲットです。

測ったらオス31mm、メス28mmでした。所要時間約40分(笑)

 

いやーまさかここにいたとは。今まで見てなかったのでどうりで見つからないわけですよ。

それと蟻も集っていましたが、蟻がいてもいる所には関係なく全然いますね。

 

前に捕まえたオスがいるのでメスだけ持ち帰ろうか悩みましたが、せっかく同じ捲れにいたので一緒に持ち帰って仲良く夫婦生活を送ってもらうことに。

悪いけど前に捕まえた51mmは非リア確定ですね😁

結果を出せたのでいつも見てたポイントは見ずに帰りました。

 

 

そして次の日の昼。

 

あの場所どうなったかな?ヒラタがいなくなったことでコクワにでも占拠されたかな、なんて思って覗いてみたら、

f:id:mitamitsutoshi:20230806010833j:image

またいました(笑)

ちなみにこいつは25mm。

 

ここ2週間毎日通って出会えなかったヒラタの、しかもメスに二日連続でエンカウント。

しかもこの時は昨夜ほど苦労せず、ピンセットこそ持参していましたがライトを当てるだけで手前に出て来たのですぐに取り出せました。

 

せっかくなので非リアになりそうだった51mmとペアにしてあげようと持ち帰り。

と同時に、そろそろ数的にヤバいことに気付いて冒頭の判断に至ります。

 

産まずに逝ったらまた追加採集するかもしれませんが、その結果が出るのも9月ぐらいになりそうで、

そこから採集出来て即産んでくれたとしても1本目が10月。

このスケジュールじゃ結局大型は厳しいですよね。

実際去年羽化で最小のメス34ミリも初令割り出しでそのまま1本目に入れたのが10月。

38ミリ、39ミリのメスは7月でした。

産まれで3ヶ月の差があるのに、羽化は1ヶ月遅れただけでしたし。